神戸市東灘区のメンタルクリニック

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アルコール問題

アルコールは百薬の長と言われますが、その飲酒量はアルコール量にして一日20g、かつ週に2日ほど休肝日を設けた場合だと言われています。アルコール量にして20gって・・・じゃあビールならどれくらい、日本酒ならどれくらい?となりますよね。

最近の缶ビールや缶チューハイなどであれば、成分表示のところにアルコール量も記載してくれているものもあるので、それでチェックするのが良いと思います。

正確を期したい方なら、お酒の度数(%)を調べて、飲んだ量(ml)に度数(%)を乗じて、アルコール比重(0.8g/ml)をさらに乗じればアルコール量が算出できます。
例えば5%のビールの350mlを飲んだとすると・・・ 0.05*350*0.8= 14g
です。
2本目の缶ビールを飲みきってしまうと28gとなって適正飲酒量は超えてしまいます。

じゃあ、500mlのビール一本だけ飲むなら20gだから大丈夫!
となるのですが、これはあくまで一般論。女性であったり、飲酒で赤くなってしまう方だとその半量が適正量とも言われています。

アニメのちびまる子ちゃんのお父さんは良く瓶ビールを飲んで赤くなっている描写がされています。
この瓶ビールが中瓶だったとすると500mlなので
もし一本しか飲んでいなければアルコール量で20g。適正量となりそうです。
ただ、まるちゃんのお父さんは顔が赤くなっているので、10gが適正量です。
中瓶を一本飲み切るとなると既に飲み過ぎ、ということになってしまいます。
(自験例では、高齢の方で一番小さな缶ビール135mlでもフラフラになって転倒を頻回にされる方がいました。その方はそれでもビールを手放せず自宅で転倒を繰り返し、家族の方が困り果てて入院を希望されるようなケースもありました。)

この飲み過ぎ、適正、は突き詰めるととても細かい話になってしまって難しいので、最近では10gを1ドリンク、として、2ドリンクが適正量としましょう、という用語を見かけるようになってきました。

個人的にはドリンク、という言葉がありふれたもので、却ってなんの話が分かりにくくなるので、アルコール量何グラム、の方が分かりやすいようにも思うのですが・・・。

アルコールに関わらず精神科的な話は人によって様々で一概に話すとなるとあくまで一般論しか話せないということは往々にしてありますが、例に漏れずアルコールの話も正確にしようと思うとかなり複雑になってしまいます。

そこでPCやスマートフォンで簡単に飲酒の問題が調べられるサイトが出てきています。

SNAPPY-CAT 飲酒チェックツールhttps://snappy.udb.jp/

というサイトです。
アンケート形式で自分の飲酒量を入力すると、
飲み過ぎなのかどうかを判定してくれたり、
お酒の問題にまつわる動画リンクを案内してくれたり、
と有用なサイトです。
現時点(2023/10/19執筆時点)では無料ですので、是非ご自身の飲酒状況の把握にご利用ください。

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