神戸市東灘区のメンタルクリニック

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不眠症(睡眠障害)

不眠は万病の元、運動は百薬の長?
不眠症などの睡眠障害は成人の10%程度が経験するといいます。QOL(生活の質)を低下させ、精神疾患のリスクを増やし、2型糖尿病、心血管系疾患、自殺のリスクを増やすと言われています。

ただその一方で人の睡眠時間は千差万別です。元々数時間の睡眠で日中元気に活動される方は多くはないものの、稀におられます。

また、年齢によっても睡眠時間は変わっていきます。生まれたての赤ちゃんの頃はほとんど一日中寝ていますが、
成長につれ活動時間が増え、昼夜のサイクルも整っていきます。
思春期の頃になると、自分の世界が広がり、スマートフォンでいつでもどこでも友人とつながることができるため、
ついつい夜更かししてしまって睡眠時間を削ってしまう、そんなこともあるかもしれません。
また、壮年期には仕事に追われ、睡眠時間を削ってでも仕事に打ち込む、そんなチカラわざも実現できていたでしょう。

しかし歳を重ねると、今度は眠るチカラが弱くなってきて、睡眠時間は短くなりがちです。
お手洗いに起きてしまって、その後なかなか寝付けない。
「今何時だろう」
時計をみるとさっきから10分も立っていない。
早く寝ないと朝が来てしまう、
気が焦り普段は考えないような、とりとめのない考えが頭に次々と浮かんできてなおさら寝付けない。

「昔は8時間も眠れたのに、今は全然眠れない。睡眠薬をもらおうかな」

ちょっと待って下さい
睡眠時間は千差万別です。
日中過度な眠気がなければ必ずしも8時間眠る必要はありません。

6時間しか眠れないのに21時に床に入れば夜中の3時に起きてしまうのは明白です。
それであれば24時頃床につけば朝6時に起きるので、
夏であれば外も明るく、焦燥感に駆られる必要もありません。

また、日中の活動が少なかったり、カフェインのとりすぎもしくは睡眠前の摂取、不適切な入浴方法や時間なども
眠れない原因になりえます。

ずっとこの生活習慣で眠れていたかもしれません。
ですが、年齢を重ねることで「眠るチカラ」も落ちてきます。
しっかり眠るためには、
まずは睡眠衛生指導によって
ご自身の生活を見つめ直し、対策を行うことがおすすめです。

眠りを妨げる習慣にはどんなものがありますか?

不眠の原因になるものとして、

眠る前の
 ・カフェイン
 ・お酒
 ・喫煙
 ・過度な運動
 ・暑すぎる温度での入浴
 ・スマートフォンやPCなど明るい画面を見る

寝ようとしてからは
 ・眠れないからと時計を何度も確認する

日中の過ごし方では
 ・運動不足

などが挙げられます。

眠りに良い習慣を教えてください。

良い睡眠を得るためには

 ・起床時間は同じ時間にする
 ・起床時には太陽の光を浴びる
 ・昼寝の時間は20-30分程度
 ・午後3時以降の昼寝はしない
 ・起床時間の7時間前に床に入る
 ・寝室は音、光を避け、快適な室温に保つ

などが挙げられます。

毎日快眠していて、朝はスッキリと目覚め、いきいきと毎日を過ごしている方は上記をしていても問題ありません。
ですが、睡眠に困りごとのある方は、「睡眠の質を向上する飲み物」「(よく眠るための)サプリメント」や
おくすりに頼る前に、まずはご自身の生活を見直してみて下さい。

また、以下のようなケースも考えられます。

睡眠が浅くて夜中によく目が覚めたり、朝起きてもすっきりしません


数年単位で徐々に徐々に太ってきたり、イビキをよく指摘される方では、睡眠時無呼吸症候群(OSAS, SAS)の可能性も考えたほうが良いかもしれません。


検診で血圧や血糖値が高いことを指摘されるようになってきてますし・・・。


そういった症状も睡眠時無呼吸症候群で引き起こされる場合もあります。もしこの病気であれば、睡眠時の呼吸状態を改善することで、睡眠障害も、血圧などの全身状態も改善するかもしれません。寝る間の装置をつけなければなりませんが、一度検査を受けてみられますか?

生活習慣を見直しても改善せず、
不眠や睡眠障害につながるような疾患も見つからず、
それでも眠れなければ睡眠薬に頼るのも有効な手段です。
できるだけ依存になりにくいおくすりから処方するように致します。

日々のストレスも十分に眠れていないとたまり溜まって、
次第にやる気が出ない、ストレスで体が痛い、めまいやふるえが起こる
など、うつ不安障害や身体化障害のような症状に発展してしまうこともあるかもしれません。
そうなる前にお気軽にご相談下さい。

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